地下駅のご紹介
 
 高架駅はその全貌を見ることができますが、地下駅は外から見ることができません。そこで地下への出入口となる施設をご紹介しましょう。
 本通駅と県庁前駅は改札階もホーム階も地下にありますので、地上への出入口を利用してのアクセスとなります。また、紙屋町地下街シャレオから直接改札を通ることもできます。シャレオとアストラムラインは共通の出入口を利用して地上に出るようになっています。
 城北駅と新白島駅は改札階は地上、ホームは地下にあります。両駅とも地上階はユニークな建物となっており、それを観るだけでも楽しいものです。
 以下に各駅の出入口や地上にある改札階の外観などを載せてみますのでご覧ください。
 
 
 本通駅には地上への出口が3箇所あります。広島電鉄の本通電停横に出る西1出口と東2出口(共に階段のみ)、駅改札口から東側の数十メートル位南方向にあり広島市信用組合本店ビル1階に出る東1出口(階段とエレベーター)の3箇所です。東1出口を上がるとタクシー乗り場があります。
 西1と東2出口(地上)のかまぼこ型の部分は開業時にはガラスのみで、今のようなオレンジ色の駅名板はありませんでした(写真:下)



開業当日に写した東2出口の写真です。ガラスが綺麗です。係員が時刻表を配っていました。
左に見える広島電鉄本通電停が、まだ屋根の無い時代でとても懐かしいです。
★南改札(入口1)と北改札(入口2)
 県庁前駅はアストラムラインで唯一改札口が南北2箇所にあります。南改札(入口1)は紙屋町地下街シャレオと直結しています。北改札(入口2)は広島市民病院やひろしま美術館、広島城などに行くのに便利です。定期券売り場は北改札横にあります。


★西1出口(バスセンター方面)
 西1出口は南改札(入口1)から近く、広島そごうの地下1階食料品売り場と広島センター街アクアに直結しています。そごう3階にある広島バスセンターに行くのもこの出口が便利です。もちろんそごうの地下に入り、3階まで上がることもできます。


★西2出口(基町クレド方面)
 西2出口は北改札(入口2)の西側にあり、広島そごう北側の基町クレド前(階段・エスカレーター・エレベーター)に出られます。地上に出るとすぐ前にバス停やタクシー乗り場があります。


★東1出口(県庁前方面)
 東1出口は北改札(入口2)のすぐ北側にあり、地下ではエレベーターと階段・エスカレーターの登り口が少し離れていますが、地上部では同じ場所に出るようになっています。ちょうど県庁の前に出られます。屋根の形は本通駅同様かまぼこ型ですね。


★東2出口(市民病院前方面)
 東2出口は北改札を出て直線の通路を北側に数十メートル進んだ突き当りの右側に、階段とエレベーターがあります。そこから上がると、ちょうど広島市民病院の玄関前に出られます。ひろしま美術館や広島城へ行くのにも便利です。また、地下の階段とエレベーターの間には市民病院の地下入り口に直結した通路があり、通路の突き当りには市民病院入口扉があり、中に入ると階段とエレベーターで、直接市民病院の1階に出られます。


 城北駅は基町高校のすぐ横に位置し、改札階が地上、ホーム階が地下という少し特殊な構造になっています。出口は地上の改札口一か所です。駅舎外壁は石造りでモダンな作りになっています。


 新白島駅はアストラムラインで唯一、全線開業後に新設された駅で、2015年(平成27年)3月14日に開業しました。JR西日本山陽本線「新白島」駅と同時に開業し、両路線の乗換駅となっています。
 改札と駅務室は地上にあり、ホームは天井が地上構造物天井までの吹き抜けになっている半地下駅です。城北駅(地下)から白島駅(高架)まではかなりきつい勾配になっていますが、新白島駅はその勾配の途中にあります。しかし新駅設置を見越して予めこの部分だけは水平を確保してあったそうです。
 駅舎は大変ユニークな格好をしており、私には「風の谷のナウシカ」に出てくる「オーム」にしか見えないのですが…(笑)
 駅舎の東面には地上への出口(東出口)があり、道路を横断して県内外へ向かう高速バスや郊外線の路線バスに乗り換えることもできます。また駅舎北側の広い開口部からはJR新白島駅に向かう通路が設けてあります(北出口)。開業当時は乗換通路に屋根が無く、雨の日は大変でしたが現在は木をふんだんに使った落ち着いた色調の屋根が設けられました。
 この駅はアストラム既存駅に割り当てられている7色のステーションカラーは割り当てられず、白を基調にした明るい感じの駅になっています。