80系長距離列車用直流電車 クハ86形1号車

  80系は国鉄が1949年に開発した、長距離列車用電車形式群の総称です。1950年から1957年までの8年間に652両が量産され、普通列車や準急列車用として広く運用されましたが、1983年までに営業運転を終了し、この形式は消滅しました。80系は国鉄初の本格的な長距離電車として登場し、今日の電車時代の草分けとなった車両です。
 今ではおなじみのオレンジ色と緑色のツートンカラーの車体は当時の人々の注目を集め、東海道線東京〜小田原・沼津間に使われたため「湘南電車」の愛称で親しまれました。写真は先頭車のクハ86形1号車です。私もよく利用した一人ですのでとても懐かしく思います。
 2014年4月に閉館した、大阪の交通科学博物館に展示してありました。閉館後は京都鉄道博物館に移転されました。

80系電車 クハ86形
 
2007年11月17日撮影 大阪、交通科学博物館
 

 
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